くろりだいあり〜

中央省庁の中の人による雑記ブログです。

中央省庁働きアリの生態

国家公務員と聞くとどんなイメージをお持ちになられるだろうか

かたい、融通が利かない、面白いこと言わなさそう…等々どちらかと言えば眼鏡をかけたクソマジメな人間をイメージするのではないだろか

ぶっちゃけて言えば中で働いている人の3割はそんな感じの人達だ。全体で言うとこんな感じ

4割→どこにでもいる普通の人。The・サラリーマン
3割→クソマジメなロボット公務員。前例踏襲で死ぬほど細かい点ばかり気にする
2割→めちゃくちゃ優秀な人。この人たちが薄給で頑張ってくれてるおかげで日本は成り立っている。
1割→税金泥棒。仕事を極力しないことを美徳としており、右から左へ仕事を受け流すクソ無能(私怨全開)

こんな感じの割合であって、意外と想像されるようなロボット公務員は少ない。まあロボットが悪い訳ではなくて法令解釈みたいなロボット並の細かさが求められる仕事はこういう人たちのおかげで回っている。僕のようなガイジがミスったところはこの人たちがフォローしてくれるし無くてはならない存在だ。

半分弱を閉めるのが4割の普通の人達。
おそらく僕もここにカウントされるのだが、ほんと、どこにでもいる普通のサラリーマンだ。
民間と業務内容を除き、大差ない人達だと思う。

そして2割の優秀な人達。これがまぁすごいのなんの…どこから体力が湧いてくるのか全く検討がつかないし恐ろしい勢いで施策を進めていく。しかもそれがバカの猪突猛進ではなく、全力疾走しながら最効率のルート構成を練っているのだ。ここでいう最効率というのは作業効率の点もあるが、1番ややこしい折衝が起こらないやり方を考えているところにある。
そのまま進むと某幹部や某議員との間でやべー事になるんじゃないの…と、こちらが心配していたらなんと数週間前にトイレの立ち話で既に根回しをしていたりする。
凡人の要らぬ心配だったわけだ。
こういう人たちのおかげでこの国は駆動してるんだなぁとしみじみ毎日噛み締めている。

こういう小綺麗な話で公務員に悪い人はいないんですよ!と締めたいところではあるが、残念ながらそういう人たちだけで構成されている訳では無い。

ホントにいるんです…いわゆる「税金泥棒」って

この1割のシロアリが本当に厄介。どの部署にも必ず1人はいて、いかに仕事をしないかに全力を注いでいる。

仕事をこちらから依頼すれば〆切ギリギリまで出してこないわ、所掌の関係であちら側から出てくる発注メールを確認するとクソみたいな文章で全く理解出来ず、内容を質問すると本人がよく理解しないまま仕事を丸投げしてきたりしている事もある。
個人的なエピソードになるが、とある行政文書の保存期間確認を行う仕事をシロアリから依頼されたことがあった。(シロアリは文書関連の担当)
行政文書は一つ一つに保存期間が定められていて、保存期間が過ぎた文書は国会図書館に移管して保存するか、または廃棄するかを選ぶ必要があるのだ。
で、当時省内全体で確認しなければいけない保存期間が満了した文書は500件ほどあった。
『普通の人』であれば、少なくともその500件のうち大まかに「ここからここまでがうちの文書でした。なのでこれらについて詳細の確認をお願いします」と依頼するものだろう。
ところがどっこい、シロアリは資料一覧の内容を文書担当であるにも関わらず1度も目を通さずにこちらに依頼してきた。
さすがに乾いた笑いが出て「いや、ざっくりでいいんでどこ確認すればいいか教えてくれませんか?」と聞いたところ「内容分からないので…」


お前もう仕事やめろと。


まぁこの件は内容確認しないならこちらも作業しないと一点張りしてやらせたからいいものの、こういった自分の仕事すらろくにやらない奴がごく稀にいるのだ。これに関しては税金泥棒と言わざるを得ない。
国民の皆さん、本当にすいません。

さて、そんな訳で中央省庁はどのように機能しているかを総括すると
2割の有能が船頭を取り、4割の一般ピーポーがオールを漕ぎ、3割のクソマジメが船のメンテナンスを行っている。で、その船の後方に1割の税金泥棒がしがみついている…という構造になるわけだ。

今回は中の人たちについて解説したが、ほぼ私怨の文章になってしまったような気がする…

まぁいいか!!!!